欧州司法裁判所は、ヨーロッパのトランスジェンダー難民の権利を強化する判決を下した。この判決は、トランスジェンダーであるという理由でハンガリーで難民の地位を与えられたイラン国民が起こした訴訟に基づいている。
欧州司法裁判所(ECJ)は木曜日(3月13日)、欧州全域でトランスジェンダー難民の権利を強化することになるであろう判決を下した。この事件は、裁判上はVP*のイニシャルで知られるイラン国籍の人物に関するものである。
欧州司法裁判所のプレスリリースによると、VPは2014年に「トランスジェンダーとしてのアイデンティティを根拠に、精神科と婦人科の専門家が作成した診断書を提示して」ハンガリーで難民の地位を取得した。
これらの証明書によると、VPはイランで女性として生まれたが、その後性転換し、現在は男性の性自認を持っている。VPはそのアイデンティティの承認に基づいて難民の地位を与えられたが、ハンガリーの亡命者登録簿には女性として登録されていた。
欧州司法裁判所のプレスリリースによると、2022年にVPはEUデータ保護法(個人に自分に関する不正確な情報を訂正する権利を与える)を用いて、難民認定当局に登録上の性別に関する記載を訂正するよう要請した。しかし、VPが「性別適合手術を受けたことを証明していない」という理由で、要請は却下された。
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