オーストラリアのLGBTQ+権利団体は、米国への渡航を計画しているトランスジェンダーおよびノンバイナリーの人々に対して渡航勧告を出した。
イクオリティ・オーストラリアは4月14日、ウェブサイトに米国政府のビザおよび電子渡航認証システム(ESTA)に関する方針が「以下のようだ」とする勧告を掲載した。
・「生物学的性別」という用語を使う
・出生時に記録された性別マーカーのみを使用する(たとえそれが本人の性別と異なる場合であっても)
・有効な外国パスポート(性別が「X」で、有効なビザ(必要な場合)を所持)は引き続き入国可能ですが、入国港で米国税関・国境警備局職員による入国許可の検査に合格することが条件となります。
・以前発行された有効なビザは有効期限まで有効であり、ビザ保持者は現在のビザの有効期限が切れるまで、性別を変更した新しいビザを申請する必要はありません(これはESTAに適用されるかどうかは不明です)。
・新しいビザは、申請者の出生時に記録された性別に基づいてのみ発行されます(ESTA申請に適用されるかどうかは不明ですが、ESTA申請では「M」と「F」の性別オプションのみが利用可能です)
・ビザ申請を審査する領事官が、申請書に申請者の出生時に記録された性別のマーカーが含まれていないことに気付いた場合、領事官は追加の証拠(以前の旅行記録など、範囲は不明)を評価し、面接を実施し、
・出生時に記録された性別の標識を使用していない場合、領事官は、申請を重大な虚偽の申告または詐欺によるビザの取得と分類することを検討し、米国からの永久入国禁止につながる。
ドナルド・トランプ大統領は1月20日の就任直後、国務省による「X」の性別表記を含むパスポートの発行を禁止する大統領令を発令した。マルコ・ルビオ国務長官はこの命令を受け、国務省職員に対し「「X」の性別表記を求める申請を一時停止し、国務省からの新たな指示があるまではいかなる措置も取らない」よう命じた。ボストンの連邦裁判所は4月18日、トランプ・ヴァンス政権のこの命令に対し仮差し止め命令を出した。
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